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2012年1月21日土曜日

ラヴクラフト全集1

ラヴクラフト全集1を読み終わった

中には4話収録されている

初めてクトゥルフ系を見たのはスニーカー文庫のラプラスの魔だった

中身は読んだのかもうよく覚えていないw


友達が凄く勧めてきたのは覚えてる



その後、元ネタであるラヴクラフトのクトゥルフ小説を

手に入れ読んだのだが奇妙で意味のわからない小説としか覚えてなかった




クトゥルフ自体は何となく知ってるくらいの知識

銀河系外の宇宙に住む古の者たち

名前を忘れられた者たちが

太古の地球上にもいて

意識の外から人間どもを覗きみてるようなお話



病的で気の触れたような人物がたくさん出てきて

その奇妙な人物たちを一歩引いたような目線で

話は進むが、知らないうちにズルズルと

悪意に満ちた異次元的な世界に引きずり込まれていく



一話目の「インスマウスの影」は面白かった

ある男がちょっとした行き過ぎた好奇心から

誰も寄りたがらない、悪い噂の絶えない

インスマウスに向かうトコから始まる

普通なら主人公が無事にすんだとこで話が終わるんだろうが

そこからどんどんおかしな事になっていく

読んでる方にも「あれーこれなんかおかしくない?」という

部分を節々に見せながらじんわりと真綿で締めていくように

怪奇な世界を溶けこませ恐怖で包み込んでいく


「よくこんな話考えつくよなー」という気持ちでいっぱい

不可思議な言葉や、気持ちの悪い節回し

まるで現実に存在するかのように造語で畳み掛けてくる

他の話にもその単語が当たり前かのように使われている

また、情景の描写が妙に生々しくて

事細かく詳しく説明されると

どこまでが現実にじっさい存在する場所や物で

何処から作り物の言葉なのかよくわからなくなるw



二話目は「壁のなかの鼠」

これも面白かった

こういうの好き



ある男が余生を送るため

有り余る金を使って

自分のかなり前の代にあたるご先祖様が所有していた

修道院を買い取るとこから話は始まる



もうかなりの年月野ざらしになったその修道院は

歴史的な価値があるほど古い様式で

部分部分また更に古い建築様式で出来ており

更には土台は古代ケルトの儀式が行われていたであろう場所の

上に立っている



付近には古くより嫌な言い伝えがその修道院に残っており

それを無くすために大金をはたいて男は屋敷を改装し

住むことになる



が、お約束の通り奇妙なことが屋敷を襲い始めるのだ

最初の気付いたのはその屋敷に住む猫たちであった

その謎の現象を辿っていくうちに。。。という

もう僕好みの展開w



三話目は「死体安置所にて」

んーこれはイマイチかなw



四話目は「闇に囁くもの」

これも面白かったけど最後がなー

盛り上げるだけ盛り上げといて「おいー!」みたいなw



ことの始まりはある民俗学の研究者のもとに

あらゆる分野に精通するとある研究者からの手紙が届く



あるおぞましい、思い出したくもない、身震いするような

紙に書いて説明もしたくない様な物に実際に遭遇し

音声まで録音したというのだ



こんな恐ろしい目に合うのならば研究しなければよかった

が、この恐怖を自分一人の胸にしまうことが出来ないので

ぜひあなたにも見てもらいたい、研究してもらいたい

お望みなら拾った謎の石、写真、録音したレコードを送ると添えて



そこから二人は文通を通して意思の疎通を図るようになる

が、それが異次元の入り口だったのだw




もうね、こんな風に日常のありふれた景色に

急に紛れ込んでくるような非現実って話大好きw



というわけで、あなたもこちらの世界を知ってしまったのだ

もう足を踏み入れてしまった

あの狂気の渦巻くあちら側の世界に

夢の中まで踏み込んでくるようなアイツらは

敏感にそれを察知している

感じないか?

悪夢にうなされるような視線を

忌まわしき深淵の奥に潜む者たちの嘲笑を


ああ!その窓に!窓に!




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